冬物語


振り返ると、自転車に乗ったハルとソウがこっちに向かってきた。


「あ。大木と水口じゃん。」


近づいてきたときに、二人の存在に気付き、話しかけた。


「あ。うち大木那美ね。」「私が水口叶柄。」


あたしがわからないんじゃないかと思った2人は名字も言ってくれた。


「何話しとったん?」


「ハルは馬鹿やんな、って話。笑」


ナミが言った。


「そうそう!ハルが馬鹿であほでどうしようもないって話。」
カナエもそれに続く。


「ふざけんな、お前ら。なんで俺なんや。言うならソウやろ!」


それを聞いたハルがソウを指さしながらそう言った。



『いや、ないって。』



見事にハル以外の4人が声を揃えて言ったのがおもしろくて、つい笑ってしまった。




「おい、キミも笑っとんなって。」



ハルにちらっと睨まれた。


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