冬物語
もうすぐ、レイともお別れ。
会うことはないし、話すことなんてありえない。
そんな距離になってしまうのだ。
レイと話さなくなってもう三年・・
レイとマネージャーさんはすごく仲がいいらしい
そりゃ一緒の高校へ進むんだ
仲がいいんだろう
たまに二人を見かけては、自分さえも思うのだから
それがどの季節だって・・私の心は冷めてしまう
すごく暑い夏だって、いくら汗をかいたって、心は寒いと感じている
ぬくもりがない感じ
「竹井!」
・・レイの声が聞こえてきた
「あ、もう行く?」
「おう♪」
そう会話した後、竹井という人はかばんに教科書を詰める
「・・・。」
気になんてなんない。もう忘れた。
好きじゃない。好きになんてなんない。
だってレイはもう・・人のものなんだから。
レイはもう 私のことを知らない―――
「あれ、羽田は?」
「あぁ、未来?今日休みなんだよ、学校。」
「マジ?!じゃあお見舞い行かなきゃだな♪」
竹井という人がそう言うと、
「レイ、頑張れよ♪」
近くで聞いてたらしい男子がからかうようにそう言う
「何をだよ、バーカ。笑」
それを笑いながら流すレイはなんだかもう慣れているみたいだった
「・・・。」
私はなんだか悔しくなって、急にイスから立ち上がりその団体の横を通り過ぎた
「!」
「? どうした、レイ?」
「!・・あ、いや・・・」
「? アイツのことなんて気にしなくていいよ。もともとあんなキャラだし。お前だって、あんな奴とは気、合わないぜ?笑」
竹井という人の声が聞こえてくる
「そーそー、ってか、なんも面識なくねぇ?」
今度は違う男子の声が聞こえてくる