あなたは講師
「あ、りな!」

後ろから頭を押さえられ振り返ると、バイト中の拓馬がいた。
カラオケ屋のロゴが入った黒いエプロンを腰に付け、太い赤縁のメガネをかけている。


「あのさ、……メガネ…かけちゃダメ!」

へっ?と言い口が塞がらない拓馬が面白くてつい笑ってしまった。

「おぃ!人の顔見て笑うんじゃねぇよ」

そう言う拓馬も笑っていて、さらに笑っていると頭を小突かれた。


「…ねぇ、二人ってさ…付き合ってんの?」

麻奈達が恐る恐る聞いてきた。

「あぁ〜…うん…」



その後地響きが起きた気がしたのは私だけではないと思う。





拓馬と付き合いはじめて、毎日が楽しくて本当に拓馬と出会えて良かったと思った。



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