Office Love 〜社長と私〜
な・・・め・・・?
「食いたいんだろ?いいぜ?舐めても。」
「ば、ばかな事言わないで下さい!」
な、な、何言ってるのよこいつ!!
確かに食べたかったけど!
普通は切ったものをくれるでしょ?!
そ、それを・・・!?
ななな舐めろ・・って!
「命令って言ったら?」
「こんな命令聞けません!」
真っ赤な顔になりながらも、そこは断じて譲れない!
「・・・ったく。」
社長は、ため息を吐いた後私の前まで歩いて来た。
「ほら。」
ぐいっと指を口の前に差し出された。
どうすれば・・・。
「あっ、あの・・・!!」
「反抗は、許さない。」
顔を上に上げて社長と目が合っても、考えを変えてはくれなさそうだ。
鼓動は、徐々に増していき速さは尋常じゃない。
「食べさせてやるって言ってんだよ。」
絶対違うでしょ!!
そういう意思を込めて、社長を睨んだ。
「何?できないの?」
黙って何もしない私を見て呆れて、投げあけた言葉。
「できるわけない・・・です。」
こんな恥ずかしい事、恋人同士でもしないわよ!!
少しした後、唐突に社長が言った。
「じゃあ、俺が食う。」
その言葉と同時に頬にひんやりしたものがあたった。