Office Love 〜社長と私〜
その瞬間、社長の顔が私の頬に近づいた。
―――――ペロッ
「・・・っ?!!!!」
社長は、何のためらいもなく私の頬を舐めた。
「・・・〜〜っ!!」
社長は私の頬にさっきの生クリームをつけ、舐めたのだ。
一気に状況が読み取れた時には遅くて
声が何も出ず、顔に熱が集まっていったのがわかった。
「はっ。ガキの反応だな。」
嫌味のこもった社長の声も、今は何の意味も持たないくらい頭が混乱していて。
社長は、机にあるケーキを指で掬うと今度は、耳に生クリームをつけた。
「やめっ・・・!」
「お前が食わないから、俺が食うんだよ。」
耳の直ぐ傍から聞こえる低い声。
でも、直ぐに耳の機能は発達しなくなり生温かい感触が走った。
「ひゃぁ・・・!!」
「ん。いい声だな。」
満足そうにいいながらも、舐める事を止めない。
やばい・・・。
外に聞こえそうなくらい心臓が高鳴ってて、むかつくぐら顔が赤くなる。
なんで、こんな奴に赤くなってんのよ!!!
半分は、条件反射なんだけど!!
なんて、頭の中で葛藤が起こっていると
「考え事?随分余裕だな。」
酷く機嫌を悪くしたような声が耳元に響いた。