空の少女と海の少年


「でも、なんで私達が神の生まれ変わりって分かったの?」

『私達には分かるんです。ずっと昔からの仲間ですからね。』


優しく微笑んだユラは
炎神と気神との思い出を
思い出しているのか
変わりませんね。
と一言呟いた

奈々は少し考えるとユラに聞いた


「私達って前世の記憶が戻ったりする?」

『ええ、完全に神として覚醒した時に前世を含めた全ての記憶を取り戻します。』


ユラがそう言うと奈々は納得した
前に楽園へ行った時に感じた
懐かしさは昔の記憶のせいだったらしい

4人に関する事実を
全て説明しきったユラは
疲れたのか深く溜め息をついた


「俺と春は王族で、奈々と陸は神なのか……。俺達すげえな。」

『しかし王族や神と言っても未熟者。基本的能力は人間を少し上回る程度だ。まだまだ弱い貴様は私には勝てない。』


得意げにサラが言うとムッとした海斗

再び2人の間に火花が散る……
だがしかし
すぐに消えた上に握手をしている

その理由は……
黒い笑顔のユラ

春と奈々はユラの前では
静かにしようと心に誓った


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