空の少女と海の少年


階段を下りようとしていた
2人が振り返ると
うるうるしながらこっちを見る3匹の犬

いや、犬のような奈央達


「「………。」」

「「「………。」」」

「「……来る?」」

「「「もちろんです!」」」


3匹(?)は喜ぶと空気を
蹴って空を跳んでいった


「「「先行ってるよー!」」」


そう叫ぶと
そのまま向かい側にある
赤組の応援席まで歩いていく
……空に浮いたまま

奈々と海斗は唖然として
顔を見合わせる


「空って歩けるの?」

「みたいだな。」

「やってみて。」

「無理。」

「……普通に行きましょうか。」

「ああ。」


2人は階段を下りると
応援席に向かって歩いていった


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