空の少女と海の少年


「あ、お爺!僕そろそろ帰らないと魔神様が心配するから帰るね!なんかあったら助けにくるけど……隠れてた方がいいんじゃないか?」

『大丈夫じゃよ。わしの心配よりも自分の心配をしなされ。』


優しく微笑んだ山の主が
蓮の頭を撫でると
少し寂しそうに蓮は笑った

その笑顔に春は心がチクリと痛んだ


「春ちゃん、お爺を助けてくれてありがとう。……ついでに君達もね。でも、次会う時は敵だ!まともに僕と戦えるくらい強くなれよな。」


そう言って蓮は空間を繋げた
扉を作り出して帰っていった


あのモノトーンの部屋で
蓮は独りぼっちなのかな


春が俯いていると
頭をコツンと叩かれた


「いたあっ!」

「何俯いてるのよ。外はもう夜だからお爺さんが泊めてくれるみたいよ。明日は一日中宝探しよ!」

「はーい。」


奈々が作ったふかふかの
空気のベッドに入ると
みんな疲れが溜まっていたのか
すぐに眠りについた


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