空の少女と海の少年


『これで邪魔者は消えたわ。』


リールが高らかに笑いながら
城に入っていくと
魔神達はそれぞれの城に帰っていった


「──あ!魔神様お帰り!」


王の間にいた蓮は
久々に会う魔神様に
笑顔を向ける


『ああ、帰ったぞ。大人しくしていたか?』

「うん!ずーっと城にいたよ。」


本当はお爺の所に行って
リールの邪魔しました☆
なんて言える訳なく
笑顔で嘘をついた蓮

魔神様は玉座に座ると
真剣に話し出した


『……しばらく人間界には行くなよ。巻き込まれたら大変だからな。』

「は?何のこと?」

『空と海を殺す為に、リール様は人形を解放した。あいつらが山の主を元に戻さなければ、リール様の怒りに触れる事はなかったのにな。』


……は?
人形って何?
空と海を殺す?
お爺を元に戻したから?

それって僕のせい?
僕が春ちゃんに頼んだから?

……春ちゃんが殺される?


魔神様が俯いた蓮の肩を
優しく叩くとビクリと反応した


『……いいか。絶対に外には出るな。命令だ。』

「……はい…。」


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