空の少女と海の少年
ボフっ
蓮はベッドに入ると
天井を見つめながら
無人島での出来事を思い出した
今まで散々酷い事をしてきた
そんな僕の頼みを
春ちゃん達は聞いてくれた
お爺を助けてくれた
でもそのせいで
リールに殺されるのか?
……でも
今日の事がなくても
どうせリールに殺される
早いか遅いか
たったそれだけの話
どうせ殺される
そして世界は闇に支配される
人間は死んで
草木は枯れて
世界はリールの物になる
そうすれば
魔神様は喜んでくれる
リールの幸せが魔神様の幸せ
魔神様の幸せは僕の幸せ
僕は魔神様を裏切れない
それでいいんだ
変な感情は捨てろ
「……あれ、なんだこれ。」
蓮の漆黒の瞳から涙が零れ落ちた
拭いても拭いても
どんどん溢れてくる涙に
蓮は思わず笑った
「闇に染まっても涙はでるのか……。僕は何を悲しんでいる?」
蓮は気づいていなかった
涙に濡れた瞳の色は
漆黒ではなかったことに
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