空の少女と海の少年


部屋に着いた後
しばらく呆然としていたが
春の持つ¨太陽の涙¨を見て
4人は第一試練の合格を実感した


「「「「よっしゃあーっ!」」」」


──そして4人で夕食を済ませ
海斗と陸は部屋に戻っていった

春と奈々は寮の屋上に設置してある
露天風呂に浸かりながら
夜空を眺めていた

露天風呂の使用を
認められているのは
学園行事の日のみ

それ以外はS組しか
入れないことになっているが
みんなめったに使用しない

春と奈々も今日
初めて入ったのだ


「月が綺麗だね〜。」

「今日は満月なのね。」


真っ白な満月を見ると
春は蓮の事を思い出した


遊園地に行った日も
満月だったな……


「……蓮のこと気になる?」

「え……。」


驚く春に優しく微笑むと
満月に視線を戻した


「ずっと一緒にいるもの。春の考えてる事くらい分かるわ。……話なら聞くわよ。」

「……蓮はまた独りぼっちなのかなって思って。」


春は蓮と一緒に暮らしていた
時のことを話し始めた──


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