空の少女と海の少年
陸も着替え終わり2人は
リビングで海斗を待っていた
バタバタと複数の足音が聞こえると
扉が開いて海斗と春と奈々が入ってきた
「早く行きたいー!蓮っ扉っ!」
「楽しみだわ。蓮、早くしなさい。」
「え?まだ僕どこに行くのか知らないんだけど。」
「俺も知らないぜー。海斗どこ行くんだよ。」
蓮と陸が聞くと
海斗はニヤリと笑った
「海だ。」
「……海?なんで朝か「海!?まじかよ!おい蓮!早くしろ!」……は?」
海と聞いて興奮する陸を
子供みたいだと思いながら
扉を作り始めた
海海海……海?
「無理。できないよ。」
「「「「はあっ!?」」」」
空間を繋げる為には
頭の中に繋げる場所の
イメージを描く必要がある
しかし蓮は海なんて
行ったことも見たこともない
春達が話を聞いて困っていると
陸は何かひらめいたらしく
ごそごそと探し始めた
取り出したのは色鉛筆と紙
そこに絵を描いて蓮に見せた
「これが海だ!」
「……それが海…?」
「「「おー。」」」
意外にうまい陸の絵に
海斗と春と奈々は拍手した
蓮は絵を手に取るとジッと見つめる
青い海に青い空に白い砂
イメージを固めると
右手を突き出して扉を作った
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