空の少女と海の少年


──学園のグラウンドは
C組やD組などの
まだまだ未熟な能力者が
能力のトレーニングや
擬似対戦の¨実践¨の授業
などを行う場所だが

今は世界最強の称号をもつ
¨S組¨が貸し切っていた

何故か?
それは……


「200Mを1秒以内で走れ。」

「「「「待って無理!」」」」

「1秒以内で走るのと、鞭で1時間叩かれるのどっち派?」

「「「「走らせて下さい。」」」」


第二の試練
¨クロスカントリー¨を
一週間後に控えた春達5人が
鬼コーチ達によって
しごかれていたからだった

ベンチに座って
無表情で鞭を手入れする
由紀様に怯えながら
5人は準備運動を始めた


「¨雷の衣¨使えれば余裕なのになあ〜。」

「能力が使えないって不便だわ。」

「ま、あと一週間後には戻るしな!」


能力の大きさに比例して
身体能力も上昇する

それも能力者の特徴だ

能力者のレベルにもよるが
Sランクなら500Mを
一瞬で走れる程の身体能力

しかしミウに頼んで
能力を封印してもらった
今の5人は一般人


「……5.7秒。」

「まっ…まじでえ……。」

「ペナルティとしてグラウンド10周。」

「死ぬーっ!」


陸は由紀に鞭を打たれる前に
グラウンドを走り出した


一般人の体力で200Mを
1秒以内で走るなんて
無理に決まっている


奈々と海斗と蓮は
むちゃくちゃな由紀の
考えに溜め息をついた


「……0.4秒。春合格。次は奈央の方に行って。」

「はーいっ。」


笑顔で奈央の方に走っていく
春の後ろ姿を見て
3人は顔を見合わせた


「……まじで?」

「……一般人じゃねえ。」

「……とゆうか人間じゃないわ。」


人間離れした春の身体能力は
毎日のトレーニングのおかげか
それとも才能なのか


「両方だね。」


3人の心を読んだ由紀は冷静に答えた


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