空の少女と海の少年


春は奈央の所に着くと
嫌な予感がして冷や汗が流れた

奈央の周りに
無数の水晶の槍が
浮かんでいたからだ


「……な…奈央?これは何のトレーニング?」

「瞬発力のトレーニング!春はそこに立ってて。うちが槍を飛ばすから、それを避けるだけ!超簡単でしょっ☆」


どこがどう超簡単なのか
説明してほしい……
てゆうかあの槍当たったら
死んじゃうよね?


冷や汗をダラダラと流す
春をお構いなしに
奈央は両手を上に上げて
ニヤリと笑った


「スタートっ☆」

「いっ……いやああっ!」


四方八方から向かって来る
水晶の槍を春は泣きながら
必死に避けました


──春が死にかけてる中
4人はまだ200Mに苦戦していた

その時、4人は背筋に
冷たいものを感じた


「なんか寒気がしたんだけど……。」

「俺もだ。なんかこれ合格しても、次も地獄な気がする。」

「……春、大変なことになってる。」


由紀が目を瞑って言うと
顔色を変えた奈々・海斗・蓮


「……なんですって?」

「春が……」

「大変なことに……?」

「誰が一番に春を助けられるかな。」


クスリと楽しそうに微笑む
由紀の前に3つの影が落ちた


「「「走るからタイム計って。」」」

「じゃあ一度に計るから並んで。」

「お…おい…。みんな落ち着けって……。」


凄い迫力で並んだ3人に
焦りながら説得する陸だったが
睨み付けられた瞬間に
ビクッとして説得を諦めた


「よーい…スタート、はい合格。」

「はやっ!ってみんなー!どこ行くのー!?」

「うん。やっぱり効果あったね。」


200Mを一瞬で走り終えて
そのままのスピードで
春のところに向かう3人の
後ろ姿を見て由紀は微笑んだ


ま…魔王だ……


陸は由紀に恐怖を感じました


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