空の少女と海の少年


「「春っ!」」
「春ちゃんっ!」


結局同時に奈央の所に着いた3人は
大変なことになってるらしい
春を捜すが見当たらない

必死になる3人を見て
奈央はゲラゲラと笑った


「あはははっ!その様子だと由紀に騙されたでしょ?春なら1回でクリアして、優のとこだよ!」


はめられた
由紀に怒りを覚えたが
¨由紀の怒り¨を想像した3人は
急激に怒りが治まるのを感じた

そして周りを見渡すと
槍槍槍槍……


「じゃあ瞬発力のトレーニング。向かってくる槍を全て避けましょーう!」

「春は次にいるのね。じゃあ先に行かせてもらうわ。」

「じゃあ奈々っスタート☆」


奈央の声と同時に
四方八方から向かってくる槍

奈々は冷静に目を瞑り
神経を研ぎ澄ませると
華麗に舞うように槍を避ける

その動きには無駄がなく
見る者全てを魅力する¨舞¨


「奈々やばいっ!超綺麗なんですけどっ!もちろん合格〜次は優の所っ!」

「じゃあお先に失礼するわ。」


奈々はクスリと微笑むと
春の所に高速で向かった
小さくなる奈々の後ろ姿に
海斗と蓮は舌打ちした


負ける訳にはいかない
春を助けるのは……


「じゃあ次はどっち?」

「俺。」
「僕。」

「「……ああ?」」


バチバチと火花散る2人は
お互いに睨み合う


「普通年上優先でしょ。」

「へえ。年上の余裕ないんだ?」

「妹を助けるのは兄の役目だから。部外者は黙っててよ。」

「彼女助けるのは彼氏の役目だ。シスコンは黙れ。」

「はあ?」

「なんだよ。」


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