空の少女と海の少年
言い争う2人に唖然とする中
向こうから陸が走ってくる
奈央はホッとして槍を準備した
「陸、次はこの槍を避けてね。」
「おう!任せろ!」
陸は次々と槍を避けると
奈央に合格をもらい
優の所に向かった
「俺が先。」
「僕が先。」
まだ言い争ってる2人に
イライラした奈央は
無数の槍を放った
「避けないと殺す!」
「「嘘だろ!?」」
¨避けないと殺す¨
いやいやいや
¨避けないと死ぬ¨だろ!
心の中でツッコミながら
海斗と蓮は必死で避けました
「──な…なんなのよ……。」
その頃奈々は
目の前にそびえる
高ーい岩を見上げていた
優はベンチに座りながら
呑気に紅茶を飲んでいる
「次はジャンプ力のトレーニングです。あれを飛び越えれば合格ですよ。」
「あれを飛び越えれば……ってあれ何十m?」
「たかだか50mですよ。春はムーンサルトを取り入れながら余裕で飛びましたよ。」
ムーンサルト=空中回転
……人間じゃないわ
もはや地球上の生物じゃないわ
奈々がどう飛ぼうか
考えていると
ちょうど陸が来た
「優!これ跳ぶのか!?」
「頑張って下さい。」
「よっしゃ!いくぜ!」
陸は十分に助走をとって
一気に走って踏み切ると
「うおりゃあっ!」
「……跳んだわ。」
身軽な陸はジャンプ系が得意
余裕で岩を飛び越えると
奈々に向かって大声で叫んだ
「奈々ー!惚れ直したかー!」
「地球上から消え去ってちょうだい。」
「そうか惚れ直したかー!奈々は俺が大好きだもんなー!じゃあ先行ってるぞー!」
殴りたい
蹴り飛ばしたい
重力の塊をぶつけたい
なんでもいいわ
とりあえず……
「殺す。」
奈々は無表情で呟くと
一気に岩を飛び越えた
優は2人のやり取りを見て
クスクスと笑った
「陸と奈々、合格ですね。」
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