空の少女と海の少年


言い争う2人に唖然とする中
向こうから陸が走ってくる
奈央はホッとして槍を準備した


「陸、次はこの槍を避けてね。」

「おう!任せろ!」


陸は次々と槍を避けると
奈央に合格をもらい
優の所に向かった


「俺が先。」

「僕が先。」


まだ言い争ってる2人に
イライラした奈央は
無数の槍を放った


「避けないと殺す!」

「「嘘だろ!?」」


¨避けないと殺す¨
いやいやいや
¨避けないと死ぬ¨だろ!


心の中でツッコミながら
海斗と蓮は必死で避けました


「──な…なんなのよ……。」


その頃奈々は
目の前にそびえる
高ーい岩を見上げていた

優はベンチに座りながら
呑気に紅茶を飲んでいる


「次はジャンプ力のトレーニングです。あれを飛び越えれば合格ですよ。」

「あれを飛び越えれば……ってあれ何十m?」

「たかだか50mですよ。春はムーンサルトを取り入れながら余裕で飛びましたよ。」


ムーンサルト=空中回転
……人間じゃないわ
もはや地球上の生物じゃないわ


奈々がどう飛ぼうか
考えていると
ちょうど陸が来た


「優!これ跳ぶのか!?」

「頑張って下さい。」

「よっしゃ!いくぜ!」


陸は十分に助走をとって
一気に走って踏み切ると


「うおりゃあっ!」

「……跳んだわ。」


身軽な陸はジャンプ系が得意
余裕で岩を飛び越えると
奈々に向かって大声で叫んだ


「奈々ー!惚れ直したかー!」

「地球上から消え去ってちょうだい。」

「そうか惚れ直したかー!奈々は俺が大好きだもんなー!じゃあ先行ってるぞー!」


殴りたい
蹴り飛ばしたい
重力の塊をぶつけたい
なんでもいいわ
とりあえず……


「殺す。」


奈々は無表情で呟くと
一気に岩を飛び越えた

優は2人のやり取りを見て
クスクスと笑った

「陸と奈々、合格ですね。」


_
< 428 / 652 >

この作品をシェア

pagetop