空の少女と海の少年


「──あっ陸。」

「よっ玲。楠木はー……先に行ったのか。」

「うん!僕のトレーニングはボールを的に当てるだけなんだよっ!」

「へ〜。すげー簡単じゃん!じゃあ早速……は?」


地面に置いてあるボールは
普通のソフトボール
しかし重さが普通じゃない


「……なんすかこれ。」

「蘭の絵の具で400kgの重さになった普通のボールだよ☆」

「いや、普通じゃねーから。」


陸が玲にツッコミつつ
ボールを両手で拾い上げると
玲は不思議そうに首を傾げた


「変だな〜。春ちゃんは片手でそれ持って軽々と的に当ててたのにな〜。」

「………。」


……は?
楠木ってマジで何者?
小さい頃はめちゃくちゃ
か弱かったような……

どこでどう変わったら

200mを一瞬で走って
向かってくる槍を避けて
50mの壁をムーンサルト
で飛び越えて
400kgのボールを
余裕で投げる化け物になるんだ?


春に対して疑問を抱きながら
いつでもボールを
投げれるように構えた


「……うっし!玲、いつでもいいぜ!」

「じゃあ行くよ〜。スター「ぎゃあああっ!」……え…?」


陸は背中に激痛を感じて
そのまま地面に倒れた

……いや、倒された


「陸。私にあんなこと言うなんて、覚悟は出来てるわね?」

「な…奈々……。」

「地獄に送ってあげるわ。」

「ひいっ……。」


その後、玲が見たのは
地獄のような光景
聞こえたのは
陸の悲鳴でした


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