空の少女と海の少年


──神殿の前に立つ神々の前には
5つのスクリーンが現れていた

その中の2つでは
陸と奈々が抱き締め合っている

セラは顔を逸らして
悲しそうに目を伏せた


あの空間に現れるのは
¨自分の一番大切な者¨の幻

……やっぱり
陸の¨一番大切な者¨は
いつも、奈々なのですね


セラの胸を締め付けるのは
どうしようもない¨想い¨

何千年も前から
ずっと胸に秘めていた
¨リク¨に対する想い


『セラ、辛いか。』

『……辛くない。と言ったら嘘になりますわ。』

『そうか……。』


隣に立つソウは黙って
スクリーンに視線を戻した


最後の試練¨勇気¨

大切な人間を前にして
究極の選択を迫られた時
正しい道を選ぶ勇気があるか

目の前にいるのは
ただの幻ではない

闇神であるミウの幻

外見は勿論、思考や性格も
全てが本人そのものだ


ソウは小さく溜め息をついて
奈々と陸の隣にある
3つのスクリーンを見た


『王としての選択がお前達にできるか?』


_
< 534 / 652 >

この作品をシェア

pagetop