空の少女と海の少年
──神殿の前に立つ神々の前には
5つのスクリーンが現れていた
その中の2つでは
陸と奈々が抱き締め合っている
セラは顔を逸らして
悲しそうに目を伏せた
あの空間に現れるのは
¨自分の一番大切な者¨の幻
……やっぱり
陸の¨一番大切な者¨は
いつも、奈々なのですね
セラの胸を締め付けるのは
どうしようもない¨想い¨
何千年も前から
ずっと胸に秘めていた
¨リク¨に対する想い
『セラ、辛いか。』
『……辛くない。と言ったら嘘になりますわ。』
『そうか……。』
隣に立つソウは黙って
スクリーンに視線を戻した
最後の試練¨勇気¨
大切な人間を前にして
究極の選択を迫られた時
正しい道を選ぶ勇気があるか
目の前にいるのは
ただの幻ではない
闇神であるミウの幻
外見は勿論、思考や性格も
全てが本人そのものだ
ソウは小さく溜め息をついて
奈々と陸の隣にある
3つのスクリーンを見た
『王としての選択がお前達にできるか?』
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