空の少女と海の少年


サラサラの空色の髪
金色に輝く瞳

綺麗すぎる顔立ちの男は
春の言葉を聞いて溜め息をついた


え、春本当に知らないよ?

こんな綺麗な人に会ったら
忘れられないと思うけど……


うーん。と考え込む春を
海斗はいきなり抱き寄せた


「え?」

「……何見とれてんの。」

「み…見とれてなんかないよっ!」

「ふーん……。」


納得しない様子の海斗だったが
男をチラリと見ると
肩に回していた手を離した

男はふわりと浮いて微笑んだ


『俺様の事、忘れちゃったんだ?』

「……俺様?………あーっ!」


春は目をキラキラさせて男を指差した


間違いない
ジュエルが変化したし
自分を¨俺様¨って言った!


「¨空¨!!」

『正解〜。』

「凄いっ!空凄い格好いいっ!」

『まあな。あ、この姿の時は¨クウ¨って呼べよ?』


¨空¨だったら
¨ソラ¨か¨クウ¨か
分かんないからな。

クウが言うと春は頷いた

春がクウを褒めた事に
不機嫌になった海斗は舌打ちした


「クウ、早く話せよ。」

『俺様に命令すんな。』

「……あ?」


2人の間で火花が散る中
春は黙って海斗を見ていた


何で海斗はクウを知ってるの?

……ここにいるのは本当に海斗なの?


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