空の少女と海の少年


「……あ、俺はミウが作った幻覚だぜ。本物の海斗じゃねえけど、思考能力は同じだ。」

「幻覚……?何で?」

「今は第三試練。ここにくる前にソウが言った言葉、覚えてるか?」


海斗に言われて
春はポンと手を叩いた


¨相手の息の根を止めろ¨


そうだった!
今は第三試練なんだよ!

……よかった、幻覚で


「よし!海斗の幻覚!一瞬で終わらせるよ!」

「待て。少しはためらえ。」

「ちょっとピリッとくるかもしれないけど、一瞬だから!」

「話を聞け。俺を殺したら失格だ。」


¨失格¨

春が両手に作り出していた
雷の塊を空に向かって放つと
ミウの結界を突き破って
夕焼け空には大穴が開いた

深く溜め息をついた海斗は
この試練の説明を始めた

2人が話している中
暫く大穴を見ていたクウは
ニヤリと笑って春を見た


……最強と言われる
闇神の結界を破ったか

やっぱり春はすげえ

俺様を目覚めさせただけの事はある

歴代の王が出来なかった事を
春は次々とやってのける


『本当に面白い女だ。』

「へ?クウなんか言った?」

『別に。それより話は終わったのか?』

「うん、試練の事は何となく分かった。」


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