空の少女と海の少年


──邪魔は許さない。


春を逃がしたのが余程悔しかったのか
リールは次の一撃を放とうと鎌を構えたが
それを邪魔するようにカノンが前に立つと
また邪魔か。と顔を歪めた


『カノンどいて。邪魔するならそのまま斬るよ。』

『申し訳ありませんリール様。しかし、この2人は我にやらせていただきたい。』

『嫌だよ。こいつらのせいでお姫様を逃がしたの。』

『我が2人を倒す間にリール様は城へ。あいつらは全員城を守っているはずです。』


ここまでカノンが言うとはね。
そんなに風神がムカつくんだ。

それによく考えたら
たかが2人の神ごときに
時間を割いている余裕はないし。


リールは深い溜め息をつき鎌を消した


『じゃあここは任せたよ。』

『御意。』


カノンが優雅に一礼すると
リールは羽根を広げて周りを見渡すが
見えるのは草花だけで
城らしき物は見えなかった

きょろきょろするリールの下で
2人内の1人の魔神が
迷うことなく左手の方角を見た


『リール様こちらです。』

『ありがとうテノン。』


テノンが方角が示すと
そのままリール達は飛んでいった

先頭を飛ぶテノンを見て
サラとウタは顔を歪める


『魔神テノンか。』

『¨全てを見透かす心の眼¨……厄介だね。』

『ああ。……だがもっと厄介な奴もいるようだぞ!』


サラが上に跳ぶとすぐに
下を闇の塊が通り過ぎる


_
< 581 / 652 >

この作品をシェア

pagetop