空の少女と海の少年
──邪魔は許さない。
春を逃がしたのが余程悔しかったのか
リールは次の一撃を放とうと鎌を構えたが
それを邪魔するようにカノンが前に立つと
また邪魔か。と顔を歪めた
『カノンどいて。邪魔するならそのまま斬るよ。』
『申し訳ありませんリール様。しかし、この2人は我にやらせていただきたい。』
『嫌だよ。こいつらのせいでお姫様を逃がしたの。』
『我が2人を倒す間にリール様は城へ。あいつらは全員城を守っているはずです。』
ここまでカノンが言うとはね。
そんなに風神がムカつくんだ。
それによく考えたら
たかが2人の神ごときに
時間を割いている余裕はないし。
リールは深い溜め息をつき鎌を消した
『じゃあここは任せたよ。』
『御意。』
カノンが優雅に一礼すると
リールは羽根を広げて周りを見渡すが
見えるのは草花だけで
城らしき物は見えなかった
きょろきょろするリールの下で
2人内の1人の魔神が
迷うことなく左手の方角を見た
『リール様こちらです。』
『ありがとうテノン。』
テノンが方角が示すと
そのままリール達は飛んでいった
先頭を飛ぶテノンを見て
サラとウタは顔を歪める
『魔神テノンか。』
『¨全てを見透かす心の眼¨……厄介だね。』
『ああ。……だがもっと厄介な奴もいるようだぞ!』
サラが上に跳ぶとすぐに
下を闇の塊が通り過ぎる
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