空の少女と海の少年
空中に浮いたサラとの距離を詰め
カノンは剣で猛攻撃を仕掛ける
サラは雷牙を使いながら避け
隙をついて腹に蹴りを入れるが
とっさに結界が張られて弾かれる
弾かれた事で出来た隙
カノンが剣を振りかざすとサラは叫んだ
『ウタ今だっ!』
『何だと!』
カノンの体に風が巻き付き
締め上げられると体から力が抜け
手から剣が花畑へと落ちていく
苦痛に顔を歪めながらも
なんとか逃れようと体を捻ると
ウタの笑い声が耳に入ってきた
『無駄だよ。風の呪縛はそんなのじゃ解けない。』
『そのようだな……。』
『諦めるんだなカノン。』
サラは雷牙の電気を強くしていく
パチパチと鳴る音が大きくなり
最大まで電圧を上げると
一気にカノンに向けて突き刺した
『っあああ!!』
身を裂くような激しい痛みに
カノンの目の前が白く弾ける
その悲痛な叫び声に
サラとウタは思わず顔を歪める
いくら敵とはいえ殺める事は
決して気持ち良いものではない
むしろその逆だ。
吐き気がする。
サラがカノンの体から雷牙を引き抜くと
カノンの体は花畑へと落ちていった
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