空の少女と海の少年


海斗達の気配を探ってみるが
特に変わった事はなかった

しかし、突然感じた悪寒に
クウは顔色を変えて
こちらに向かって歩く
蓮とレノンに叫んだ


『っ!逃げろ!』


ヒュンッ


風を切る音が聞こえた

足に生暖かい物が触れたら

背中に何かがのしかかって

思わず体がよろめいた

春ちゃんとクウが真っ青になって

僕と魔神様を見てる

どうしたんだろう


ね、魔神様………


『ありがとう……蓮……この人生は…最高だったぞ……。』


隣にいた筈の魔神様の声が

何で後ろから聞こえるんだろう

魔神様が苦しそうに咳をして

僕の頬に何かが飛んできた

生暖かいそれを指で拭うと

僕の指は紅く染まった


……血?


ぼんやりしていた頭は

段々ハッキリしてきて

今の状況を把握しようと

僕は後ろに振り返った


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