空の少女と海の少年


ヒュン


また風を切る音がして

また僕の顔に何かが飛んできた

生暖かくて、生臭いそれが

血だと分かるのには時間がかかった



ドサリと花畑に倒れたのが

魔神様だと分かるのには

もっと、時間がかかった



「………魔神…様……?」


さっきまで笑ってた

さっきまで話してた

さっきまで生きてた


今は………?


『裏切り者はいらないよ。』


花畑に降り立ったリールの鎌からは
紅い血がポタポタと滴り落ちていた

その血を見て
蓮は一瞬で状況を把握した


春は一瞬でリールの前に移動すると
嵐のように荒れ狂う黒い球体を
0距離でリールの腹に押し付けた


「ふざけんなああっ!!」

『っ春!止めろ!』


蓮とレノンの前に移動したクウが
強い結界を張ったと同時に
春とリールを中心として
凄まじい爆発が起こった


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