空の少女と海の少年
海斗と蓮は初めて見たが
多分、天界なんだろう
建ち並ぶ白い建物は崩れ
その地面は楽園と同じように
大樹の漆黒の根で覆われていた
それを見下ろすように
空に浮かぶユラとキラにも
大樹の根が襲いかかっている
『あらら〜?天使達がいないのは分かるけど悪魔達も喰われちゃった?まあ、もういらないからいいけどね。』
リールの言葉に海斗達は反応しない
海斗達はもう1つのシャボン玉に
映し出された映像を見つめていたから
怒りと悲しみが含まれた瞳で
「嘘だろ……。」
映し出されたのは人間界
根によって崩れ落ちているのはホテル
みんなで泊まった沖縄のホテル
由紀と奈央と優と玲と蘭がいる所
『これだけ壊れてる中にいたら生きてないよね。残念でした。』
「………。」
『お姫様も守れなかった。人間も、天使も守れなかった。あなた達が守れるものなんてないんだよ。』
リールの言葉が静かに響く
大樹の根はリールが止めていて
今は動いてなく、ジッとしている
「あっ!!」
蓮は思わず声を上げて
海斗も奈々も陸も目を見開く
動くはずのない
ホテルの瓦礫が動いたから
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