空の少女と海の少年
『お前も夢を見ただろう?さっさと呼べ。……海の代表はセラだったはずだ。』
早くしろ。とサラに急かされて
海斗は不機嫌そうに呟いた
「……ユラ。」
『ユラ!?セラじゃないのか!?』
ユラ
その名前を聞いた瞬間
サラの顔色が悪くなっていく
そして、誰かに肩を叩かれ
サラは恐る恐る振り返ると
黒い笑みを浮かべる男と目があった
『どこに行くんです?サラ。』
『ユ……ユラ。ひ、久しぶりだな。』
『さっきまで話していたのに逃げたのは誰でしたっけ?』
ユラと呼ばれた男は
金色の長い髪に薄い水色の瞳と
端正な顔立ちをしている
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