スタッカート
雨粒が窓を叩く音がした。


「……大丈夫かな」
「…友達の……が呼んでるって…」


聞いたことのない声。
近くに、人の気配がした。


声は、ずいぶん遠いところから聞こえてくるようだった。


でもだんだんと、意識が戻ってくるにつれそれもはっきりしてくる。


私なにしたんだっけ?
どうして視界が真っ暗になったんだっけ?

ここはどこなんだろう?


ハッとして目を覚ました。


そしていっきに視界が明るくなる。



まず目に飛び込んできたのは
私の顔を心配そうに覗き込む2つの顔。



「へっ!?」


しばらくして視界がはっきりしてきて
それが二人とも男の人だとわかり、私はびっくりして声をあげた。
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