つま先立ちの恋
和泉の学ランは大きかった。私だって女子の中じゃあ大きい方なのに、袖は私の指先しか出てないし、丈はロングスカートかよってくらい長いし。何より重い。


げーっ、こんなはずじゃなかったのに。


私が思いきり不満そうな顔をしていたら、和泉が笑った。


「ロボットみてぇ」

「うるさいなぁ。こんなはずじゃなかったのに。私、女子の中じゃあデカイ方なのに」

「俺と比べれば小せぇよ」

「なんか悔しい~」

ジタバタ腕を上下に振る私を、和泉は声を上げて笑った。

< 100 / 468 >

この作品をシェア

pagetop