つま先立ちの恋
「用件を言え」

低い、今まで聞いたことのないフーの声にお腹の中が冷たくなった。

だけど、言わなくちゃ。その為にここまで来たんだから。だけど、中々言葉が出てこなくて私は唇を開いては閉じるを繰り返してばかり。

そんな私の様子にフーは大仰にため息を吐き、テーブルに手を付いた。

あ、行っちゃう …!!

「無いなら帰るぞ」

「ま、まま待って!」

両手を伸ばしてフーを引き止める。

「何だ。さっさと話せ」


言わなきゃ。
言うのよ。
言うんだってば!


私は体中の力という力を振り絞って言った。



「フー、私と結婚して!!」


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