つま先立ちの恋
「私バカだ。本物のバカだ。バカやろうだ。ヒカルちゃんの気持ち、本当に全然わかってなかった…」

どれだけ苦しかったのか。もしかしたらヒカルちゃんは私への嫌がらせはもうやりたくないとか言って、あんなことになったのかもしれない。だとしたら、私って……

キッと顔を上げて葵ちゃんを見ると、

「殴らないからね!!」

先に言われてしまった。
うう、不甲斐ない私にカツを入れてほしかったのに~。

でも、今日は自分でやる。

すぅっと息を吸い込んで私は両手で両頬を叩いた。思いっきり。


パンパンッ…!!


はい、音が二回ってことは勢いづいて二回叩きました。


よっしゃ、気合入ったあぁ!


「よっしゃ、スッキリ!んじゃあ、もう私のやることは決まった!ちょっくらヒカルちゃんを助けに行こう!」

と、ガッツポーズで立ち上がろうとした時だった。

< 360 / 468 >

この作品をシェア

pagetop