つま先立ちの恋
すっかり少女漫画のヒロインのように瞳を輝かせた葵ちゃんが、ズイと一歩前に出た。明人さんは甘く微笑み、首を傾げて葵ちゃんの言葉を促す。
「フーさんの従兄弟さんなんですよね?」
「そうなるかな、一応。」
「会社も同じなんですよね?」
「一緒だね、一応。」
「じゃあ、フーさんのクリスマスの予定とかってご存じじゃないですか?」
「葵ちゃん?!」
何言い出すの、急に?!
よく気が付いたね、そこに!!
と、それは、二律背反の言葉が私の頭に浮かんだ瞬間だった。
それでもまだ私がどっちの気持ちを優先するのか判断できずにいると、葵ちゃんはそのキラキラした目で明人さんをがっつり見つめながら更なる一手。
「ほんのちょっとでいいんです。灯歌ちゃんとフーさんが会えるようにお手伝いしていただくことってできませんか?」
可愛い顔してやることは時々私より強引なんだから!
でも、ありがとう。葵ちゃんがもうあと5分言い出すのが遅れていたらきっと私が自分でそう言っていたと思うよ。
てなわけで、私の心は決まった。私は期待を込めて明人さんを見つめる。明人さんは少し困ったように眉をひそめて、
「残念ながら、クリスマスは仕事だったよ」
やっぱり~~~~!!!
私のクリスマス、終わった~~~!!!
「フーさんの従兄弟さんなんですよね?」
「そうなるかな、一応。」
「会社も同じなんですよね?」
「一緒だね、一応。」
「じゃあ、フーさんのクリスマスの予定とかってご存じじゃないですか?」
「葵ちゃん?!」
何言い出すの、急に?!
よく気が付いたね、そこに!!
と、それは、二律背反の言葉が私の頭に浮かんだ瞬間だった。
それでもまだ私がどっちの気持ちを優先するのか判断できずにいると、葵ちゃんはそのキラキラした目で明人さんをがっつり見つめながら更なる一手。
「ほんのちょっとでいいんです。灯歌ちゃんとフーさんが会えるようにお手伝いしていただくことってできませんか?」
可愛い顔してやることは時々私より強引なんだから!
でも、ありがとう。葵ちゃんがもうあと5分言い出すのが遅れていたらきっと私が自分でそう言っていたと思うよ。
てなわけで、私の心は決まった。私は期待を込めて明人さんを見つめる。明人さんは少し困ったように眉をひそめて、
「残念ながら、クリスマスは仕事だったよ」
やっぱり~~~~!!!
私のクリスマス、終わった~~~!!!