つま先立ちの恋


大きなグラウンドの中央に両組の応援団が睨み合うように並ぶ。背中側に腕を組み、顔を上げ微動だにしないまま。

この炎天下で丈の長い学ラン姿。どれだけの暑さなんだろうと想像しただけで、何故かこっちの喉が渇く。


「我々は桜吹雪学園高等部、白組応援団である!!」


マイクも使わず、青い空を響き渡る声に胸が震えた。団長の高くハリのある声に合わせて太鼓が鳴ると、団員全員が足を広げた。裸の足が刻む微かなその音さえも聞こえてきそうなくらいだ。


ヤバイ……


こういう緊張感、大好きだ。


< 92 / 468 >

この作品をシェア

pagetop