~天使はふたたび舞い降りる~
「お父さん、げんきにしてるの?」
思わず聞いた。

奈楠が警戒した目で
俺を見た。



「ごめん、
ちょっと知り合いなんだ。
もう絶対やらないか?
万引き・・・・・」



「たぶん~
私、おじいちゃんの家に
住んでいて
おこづかいもらえないし・・・・「



「だからと言って
こんなことしていいのか?」


「私、なんにも
洋服もないし
援交でもするしかないか~」


清楚な顔から
似つかわしくない言葉を
発している。


「懲りてないなら
警察呼ぶか?」
兄に戻ってる俺がいた。


俺を見上げる目は
反抗的だった。
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