東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~
「………」
ホント、彼女の言うことはイチイチ正しくて、なにも言い返せなくなってしまう。
「さっきから黙って聞いてりゃ!」
突然、チーコこと小菅明子が眉毛を吊り上げた表情で立ち上がった。
「昔からいけすかないオンナだと思ってたけど、アンタ、本当に人間!? 人形じゃないの!? 体に赤い血が流れてたら、そんな血も涙もないことは言えないはずだよ!」
「そこまで言うなら、誰かカッター貸してよ。小菅さんのお好みの場所をどこでもサクッと切り開いて見せてあげるから」
「分かった! 誰かカッター持ってない? お望みどうりサクッとやってやるわよ!」
「おいおい、お前ら、もう、そのへんにしとけ」
熱血オンナのチーコVS冷血オンナのキクチ・ヨーコのバトルに先生が割って入る。
「先生はな、菊池の言うとおりだと思うぞ。古内も4月から3年生なんだし、ストーカーなんてもう金輪際(こんりんざい)辞めて、もっと受験勉強に身を入れることだな。みんなもいいか? 男女交際は節度を守ってやることだぞ。分かったな? では以上で今日のホームルーム終わり。委員長」
ホント、彼女の言うことはイチイチ正しくて、なにも言い返せなくなってしまう。
「さっきから黙って聞いてりゃ!」
突然、チーコこと小菅明子が眉毛を吊り上げた表情で立ち上がった。
「昔からいけすかないオンナだと思ってたけど、アンタ、本当に人間!? 人形じゃないの!? 体に赤い血が流れてたら、そんな血も涙もないことは言えないはずだよ!」
「そこまで言うなら、誰かカッター貸してよ。小菅さんのお好みの場所をどこでもサクッと切り開いて見せてあげるから」
「分かった! 誰かカッター持ってない? お望みどうりサクッとやってやるわよ!」
「おいおい、お前ら、もう、そのへんにしとけ」
熱血オンナのチーコVS冷血オンナのキクチ・ヨーコのバトルに先生が割って入る。
「先生はな、菊池の言うとおりだと思うぞ。古内も4月から3年生なんだし、ストーカーなんてもう金輪際(こんりんざい)辞めて、もっと受験勉強に身を入れることだな。みんなもいいか? 男女交際は節度を守ってやることだぞ。分かったな? では以上で今日のホームルーム終わり。委員長」