【短編集】僕達の夏

心は、温かいものなんだ。



温かいから冷たくなるのを恐れて、集まって集まって温まろうとするんだ。


きっとそれは泣きたいくらい幸せな事で、温かさを忘れられない人達の一部が、そのうつろいやすさを恐れて｢温もりなんかいらない｣と虚勢を張るんじゃないだろうか。


逆もまたしかり。


その温かさを覚えているからこそ、一部はその温かさを信じて頑張ることが出来るんだろう。








『人らしく』あるとは、
『熱を持ち続ける』事。






生きる事はきっと、一つの灯みたいなもの。



そんな…気がした。