macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
静かになったリビングに、バタバタと騒がしい足音が近づいてきた。


タカだ。


「おまたせ。腹減ったぁ。今日のご飯はなにかな?」


タカはキッチンに入ると、レイアの後ろから覗(ノゾ)き込んできた。


「こら、タカ君。私は年上だから、ちゃんと敬語使わなきゃダメでしょ。」


レイアは、なるべく優しい口調を心がけた。普段から言葉遣いをちゃんとさせておかないと、いざと言うときにボロが出る。


「あはは、気ぃつけます。で、今日のご飯は何ッスか?」


タカがレイアにくっついている間に、サクとナオがキッチンに入って来ていた。


タカが料理の邪魔しているようにしか見えないので、連れ戻しに来たのだ。


サクがタカの腕を引いた。


「タカ、料理の邪魔になるから。」


ナオもタカの背中を押した。


「あ、お前等邪魔すんなよ!」


タカは抵抗しようとしたがナオの止(トド)めの一言が効いた。


「邪魔なのはタカだから。」


タカはナオに腹を立てながらも、キッチン内で喧嘩する事も出来ず、2人に連れられてリビングの椅子に座った。
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