macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
「ドライヤーは、洗面台の上に置いておきます。俺が風呂に入ったら、洗面所に入って使って下さい。」


「うん。ありがとう。」


離れたレイアの手を、掴みそうな衝動が走ったが、アキラはそれをグッと押さえた。


「急いで風呂入りますね。」


アキラはそう言うと、風呂場に向かった。




ちゃぽっ。


湯槽に使り、頭を浴槽に預けた。熱めのお湯が全身の筋肉を解(ホグ)してゆく。


先程のレイアの姿が、頭から離れない。


アキラは頭まで湯槽に潜った。


レイアの匂い、レイアの肌、レイアの瞳が鮮明に甦(ヨミガエ)る。


勢い良く風呂を出ると、アキラは乱暴に体を洗い出した。


早くレイアの顔が見たくて、鼓動が少し早くなる。


ドライヤーの音が、外から聞こえてきた。レイアが髪を乾かしているのだろう。


アキラはさらに、洗うスピードを上げた。
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