macaron-マカロン- *イケメンアイドル's Love life*
朝、レイアが目を覚ますと、時計の針は6時を指していた。
窓の外はすでに明るい。ベッドから降りると、レイアは洗面台に向かった。
身支度を整えたレイアは、朝食を作りにキッチンに入った。
隣のリビングではTVが点いている。
TVを消しにリビングに来たレイアは驚いた。
テレビの前のテーブルの上に、大量の缶ビールが全て空になって散乱していたからだ。
ソファーの上ではアキラがぐったりと深い眠りについている。
いくら今日が休みだからと言って、こんな風に飲むイメージがアキラにはない。
どちらかと言えば自分に厳しく、常に節制しているタイプだ。
レイアはTVを消すと、床に落ちていた掛け布団を、そっとアキラに掛けてやった。
その時アキラの口が少し動いた。
「ん…レイア。」
「え?」
思わずレイアは聞き返してしまったが、アキラはもう何も言わなかった。
「寝言…か。ビックリした。」
自分の名前を呼ばれた気がしたが、聞き間違いだったかもしれないと、レイアは気にせずキッチンに戻って朝食の準備に取りかかった。