『私も歩けばイケメンにあたる♪』
その後、皆の視線をちくちくと感じながら教室を後にした私は、無事母と合流し、
心さんの車で、水沼家に向かっている。
ああ~
雅になんて説明しよ?
教室を出る時、
『どういうこと?』
と雅が咎めるように小さい声でささやいた。
『ごめん!私にもわからないから、後でメールする!』
と言って逃げるように出てきたものの・・・
雅のあの目、
”私にもわからない”
って言ったの信じてなさげだったな。
落ち着いたら電話しよ。
でも、私だって良くわかってないのに、
なんて説明すりゃいいの?
「はあ~」
無意識に落ちるため息。