スピリチュアル
「ねー見てみてー美亜かわいくね?」

なんて言うから男子が
「すげー可愛いじゃん!」
って褒めてくれた。

中学校真面目だったし
恋愛とか全く興味なかったし
初めて可愛いって言われたかもしれない。

「でも、その髪ないっしょー!」
「だよねー茶髪よくね?ぜってー似合うし可愛いって!」

勧められるがまま茶髪にしようと思って
明日香に美容院行くって言ったら

「は?めんどくさくね?帰りドラッグストア行こうよ」

ドラッグストアに毛染めがあるらしい。
安いし、早いし、近いし。
という理由だった。



明日香に連れられるように学校の近くのドラッグストアに行った。

「美亜はコレかな~ミルクティー!明るいのがいいって!」

私はパパに見つかったらどうしようかと
暗めな色を選んだけど
押されるように明日香に決められてしまった。

正直帰っても怒られえるだけだし
髪染めても同じなら、いっか、と了解した。

明日香が
「この脱色液2個持って!」
と言った。

私は黒髪だからまずは色を抜くんだって。

明日香もミルクティー色の毛染めを2つ持った。
明日香は
「他にも買いたいものあるんだー」
とウロウロしはじめた。

「カゴ持ってこようか?」
と言っても
「いいの、いいの」
と言われたので明日香についてウロウロしてた。


明日香がピタっと止まった。
止まった瞬間、振り返り、カバンに入れた。

「え?あ、明日香????」

「ねー、この口紅いいね!」
話しをそらす。

こそっと小声で言ってくる

「それいれなよ、今大丈夫だから」

「え?出来ない!」

「うーん、ほれ、貸して」
と取り上げたと思ったら
私のカバンを開け商品を突っ込んだ。
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