チェリーをあげる。

サービスエリアで休憩を挟みつつ、数時間ほど車に揺られていると、


車は昼前に高速を降りて、長い海岸線に面する国道を走っていた。



太陽の光が海に反射し、水平線がキラキラ輝いている。




「うわー、キレイ…!」




思わず窓を開け、子供みたいに声を上げたら、


ちーちゃんに「クーラーつけてるんだから窓閉めてよ」と怒られてしまった☆




…でもさ、


こんな綺麗な海で、これから渡さんといっぱい思い出作るんだよ…?



興奮するなって言う方が無理だって…!!




窓から見える青い海にひとりにやけていたら、


私達はちーちゃんのおばさんが経営している民宿にたどり着いた。




「少し古めだけど、タダ同然で寝泊りできるから勘弁してね」




そう言ってちーちゃんがエンジンを止めると、


私達は車を降りて、ちーちゃんのおばさんに挨拶に行った。
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