Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜


一階、キッチンの横から出ると
海が真ん前に見える、ベランダ

四角いテーブルと
椅子が、四つ


料理の置いてある部屋とも
繋がってる


もうテーブルに着き始めた皆に
灰皿と煙草を見せて
またこちらへと戻って来た

歩いてる途中から
口にくわえてて

サッシを開ける時
少し俯いて、青山さんの大きな両手が
顔の前で、交差する

カチン、と音がすると
明るく一瞬、煙草の火が燃えた


椅子に座った、青山さんの口から
ゆっくりと煙が吐かれた時

やっと時間が
普通に戻ったみたいになって


心底、ホッとした………






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