Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜


『彼』にはトイレで会った時
『…H』とか
自分の体押さえながら
笑って逃げられるし

青山さんなんか
午後から一回、またモニターとか
見に来てくれて

最初は、普通のチェックの会話で
少しホッとしてたんだけど

顔をやっとあげて、目を見たら
腕を組んで、ニッコリ笑うし



……アニキとか3時に
アイスを差し入れてくれたんだけど
扉をバーンと開けた途端

「 こんにちは! ヘンタイ共! 」

とか言われるし…



「…もう、ウチらの
清純イメージは、消えたね…」と
シノ

マキちゃんなんて
かなり本気で、頭を抱えてた


―――その時、
またカチャリと
扉が開く音


次は何言われるんだろうと
身構えたけど
ヒヨコが顔出すみたいに覗いたのは

白い髪の、アズさんだった


全員ホッとして
でも、違う緊張で、身構える



「…アズさん 」


「ねね …仕返し、しない?」


「――――仕返し?」

全員が一斉に発した、その言葉に
アズさんはイタズラ小僧みたいな顔で
ニヤリ。と笑った







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