Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
アズさんが
何故か居心地悪そうに、縮こまってる
私達の話には参加するし
笑ったりなんかすると
一緒に笑うけど…
「…トイレ行ってくるね」と
アズさんが言って
「あ、私も〜」と
ユリちゃんも、席を立つ
後から出ようとしたユリちゃんに
ナカマさんが耳打ち
ユリちゃんは、コクリと頷いて
アズさんの後に着いて、
部屋を出た
「……何、ですか?」
私がそう聞くと、ナカマさんは
こう言った
「…あのコねえ
仕事ではやるけど
綺麗になる事に、トラウマがあるのよ
…まだアナタ達位の頃
同じ学校の女子に
嫉妬で、髪切られた事あってね」
「……なに それ…」
「芸能界のコって
そういう目にあってるの、多いのよ
出る杭は打たれる。って奴?
空気からすると
まだアナタ達とは、知り合って
間が無いみたいだし
教室に一人って感じに
なっちゃったのかもしれないわ
でもアナタ達を警戒したりって
いうんじゃないのよ?
許してやってね」
「そんなの 気にしませんから!」
シノの正義感が発動して
その『切った奴』への怒りに
燃えているのが判った
ナカマさんは
「…アナタ、いい子ね」と
シノの頭を、大きな手で、撫でた