スリーズ・キーノート
22






確かに、レイの姉は並の女よりは上だったのかもしれない。普通に見れば。俺はどうでもよかったけど。
イチさんはその女のどこに惹かれたのだろうか。



雨の日だった。
俺は15歳になったが、現状維持で毎日を過ごすつもりだったのに。
やはりあの女からのメールで平穏が崩された。
『ナジ、今すぐきて!』
……あーやっぱりこの女嫌いだわ、と呟き、開いていた携帯電話を閉じる。気安く男呼び出すなんて、頭沸いてんじゃねえのか?男が女に尽くすとか当たり前に思ってんのか?バカにすんのも大概にしろ、姉妹揃って。何かしたいなら自分のその足を動かせ。
……ダメだ。レイから連絡が来るといつもこうだ。
大してレイの事を知りもしないのに……。

レイからメールの後電話も来た。とにかく来てほしいと。
キューは誘っていないようなので、俺は渋々家を出た……。


そして会ったレイの口から、とんでもない事を聞く。


「キューが、お姉ちゃんを、無理矢理……。」
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