スリーズ・キーノート

キキも、いい加減兄をどうにかしようとは思っていたようだ。
まず兄に話し合いをする事を伝えようと、俺を外に待たせて中へ入っていった。

俺はかっこいい事しようと思って、キキの部屋に来たんじゃない。
ただ……。



「いやああああああああああああああああっ!!!!」



キキの断末魔に似た叫びに、俺は躊躇い無く中へ踏み入る。靴を脱ぐ余裕はない。
なんだ?まさか、まさか……。

「キキっ!!」

駆け付けたあの暗い部屋からは、煙草の匂いはしなかった。変わりに、何かと理解出来ない異臭が漂う。
そしてその中にいたのは。
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