スリーズ・キーノート
17




シノリは泣いていた。

あの泣き顔は、俺は死ぬまで忘れないだろう。
そして俺が犯した最低で最悪の罪も、決して許される事はない。

ヨキはシノリを慰める事はない。ヨキは初めてシノリを泣かしたのだろう。シノリがこれ以上無く傷付いて泣いてる姿を見るのも初めてだった。

原因は俺。
ヨキが、シノリに別れを告げる原因を作ったのは俺……。ヨキは、高校をやめた。引っ越したと聞いたのはずっと後。引っ越し先の住所は教えて貰ったが、送るべき手紙はない……。そんな資格はない。


シノリは、それでも子供を生む決心をした。
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