「Gold〜心をください〜」
「まあまあ強がんなや。ほいっと」
私はその男にお姫様だっこをされていた。
「はなして!」
「暴れない、暴れない。もうすぐ着くからな」
逃げようかと思ったが
つかまれてる手の力が意外に強くて無理だった。
「はいっ着いたで」
そこは大きな中央病院だった。
男に手を引っ張られ、
奥の病室まで連れていかれた。
「父さんこの子、手当てしてくれへん?めっちゃケガしてんねん」
と言ってどっかに行ってしまった。
仕方なくおとなしくそいつの父親らしき人に
手当てをされた。
手首を骨折していたらしく、
ギプスもはめることになってしまった。
だから思ったよりも時間がかかり、
夜になっていた。