「Gold〜心をください〜」
ここ場所わからないし
どーすっかな…。
そう思いながら治療室をでると、
「おお、じょうちゃん!」
さっきの男が廊下のイスにすわっていた。
「は…あんたずっと待ってたの?」
男にこの病院に連れて来られてから
少なくとも3時間はたっていたから
とっくに帰ったのかと思っていた。
「当たり前や!じょうちゃんここから家まで帰る道わからへんねやろ?送ったるわ」
「でもあんた、私の家知らないじゃん」
こいつ馬鹿なのかなとか思い、
ため息をつきながら言った。
「ああそれもそうやな〜。考えてなかったわ!まあでもさっきの街まで行けばいいやろ?いくで!」
半ば強引に外に連れていかれた。
そして男は空を見上げて。
「ああ星がきれいやな〜。そうだ、じょうちゃん名前なんて言うんや?」
「・・・・・・雨宮莉々愛」
普段の私だったら無視してただろうけど、
こいつにはなぜか言ってしまった。
「莉々愛か…可愛いくていい名前やな!俺は松田聖二。高1や、よろしくな!」