「Gold〜心をください〜」
それから松田聖二は毎日、
私がいつもいるあの喧嘩をした時の、
街の広場のたまり場までくるようになって
徐々に私も心をひらくようになってきた。
「なあ、松田聖二」
呼びかけるとフッと微笑んで
「フルネームかいな、ながったらしいから聖二でいいで」
「わかった、聖二。なんであの時私なんかに優しくしたわけ?」
ずっと疑問に思っていた。
私なんか、ほって置けばよかったのに…。
「いやあ〜家に帰ろうと思ったらな、広場に人だかりが出来てて騒がしかったから見に行ってん。そしたら殴り合いの喧嘩してるやんか。ねえちゃん達倒れてて、あのままやじょうちゃんが殺してまうと思ったからなあ」
さすがにそれはないし。
「大袈裟な」
「冗談で言ってるんやないで〜?真面目な話や!まあまさか、莉々愛が小学生だとは思わなかったけどな!とゆうか、喧嘩してたじょうちゃんがめっちゃ可愛かったっていうのもあるけどな〜☆」
聖二はニヤッとこっちをむいて笑った。
うざ。
でも不可抗力でつい照れてしまって
顔が赤くなったからうつむいた。
「・・・・・ロリコン」
ぼそっとつぶやいた。